たまたまの交わるところ、災いあり?

「たまたま」と言う言葉使ったけど、意味合いとしては「通常ではない状態」と置き変えても問題ないと思います。事故ってそうじゃないですか? 「たまたま・・・・・・から」ってこと。普段はそうじゃないけど、そのときはそうじゃなかった。ただ、その「たまたま」がひとつだけで起こるわけではなくて、いくつかの要素が交わる必要性があるんだと思います。それが、対象者だけでなくて状況とか条件とか。それが引き起こされるに当たって、それが起きるには満たされる要素が必要で、それが不足していれば起きるには至らない、と。
とはいえ、事故は起きてから検証されるわけで、起きる前にそれをするのは無理で、せめて出来るのは起きないために起きる要素を取り除くことくらいです。また、事故は意識的な要素の収束でなく、無意識的レイヤーでの要素収束で、それが起きることは誰にも察知出来ないのです。偶然にも必然要素が必要で、正確な偶然ではなく、偶然が起きる下にはそれを引き起こす必然があるわけで、そうなると偶然が重なった上で、今回の事故が起きた、ということ。
今回の事故の原因は未だ究明の段階にも入ってませんが(まだ生存者がいる以上はそちらの救助が何よりも優先されるものに違いないわけですから当然ですが)、いづれそれは明白となるでしょう。そのとき、幾多の要素が集まり、それのどれかひとつでも欠ければ今回の事故が避けられたことも知らされるはずです。たとえそれがどんな些細なことでも。そういう全く関係ない何かが抜けるだけでもこの事故はなかったかもしれません。ともかく、不幸にもこの事故で命を落してしまった方にご冥福を、負傷された方に一刻も早い回復を、そして早急の原因究明と、筋違いな報道と勝手な推測で混乱を与えるだけでなく本末転倒な質問を繰り返す放送メディアへの失望を、申し上げます。ちなみに、これには充分な私観が混じっていることをお忘れなく。